このコーナーでは、大下宗香のプロデュースした茶器・棗を、時期によりチョイスして
ご紹介します。日本文化の美しさ・しなやかさを伝えると共に、トラディショナル・ク
ラフトの真の意味での豊かさを感じて頂きたいと考えております。

第7回目にご紹介するのは朱柿合せ大棗鴛鴦蒔絵
です。

■蒔絵について
 通常のタイプは紅葉の入っていないデザインに
 しましたが、今回は金沢市にて行われる兼六園
 茶会に出品する特別仕様として金・銀・乾漆粉
 (かんしつこ)を用いて色鮮やかな紅葉の景色
 を表現しました。
 乾漆粉とは、色うるしを乾燥させてから粉状に
 したもので、漆による色の鮮やかさや深みを出
 す特徴があります。金や銀と同様に漆で絵を描
 いた後に粉を蒔いて乾燥したあと色漆で塗込み
 研ぎ上げます。

ベースが柿合せの棗なので、自然が作り出す
木目がちょうど川の水面を表現するように美
しく浮かび上がります。
全体図

天場。秋の水面に浮かぶオシドリ。
赤い棗がなんともカワイラシイ

背面には、もぐっているオシドリも。
何かお探しなんでしょうか?
側面のアップ。
鳥の目には青貝が。
胴は白の、頭は青い乾漆によって描かれています。
中は金平目のバラ蒔きです。

バックナンバーはこちらヨ。
Vol,1 ■花兎マキエ/独楽筋中次・筋中次

Vol,2 ■竹に雀高中次
Vol,3 ■楓に流水蒔絵香合
Vol,4 ■秋月夜溜面茶器

Vol,5 ■月に秋草蒔絵面棗
Vol,6 ■百人一首箱根付

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