※上の写真は、茶器の天場とふた裏を合成したものです。
 実際の商品天場にはウサギは描かれておりません。

このコーナーでは、大下宗香のプロデュースした茶器・棗を、時期によりチョイスして
ご紹介します。日本文化の美しさ・しなやかさを伝えると共に、トラディショナル・ク
ラフトの真の意味での豊かさを感じて頂きたいと考えております。

第四回目にご紹介するのは秋月夜溜面茶器です。

■蒔絵について
 一見、月のシルエットしか見えてきませんが、側面か
 ら天場にかけて秋草が黒漆で描かれており、情緒のあ
 る玄人好みのシックな茶器です。
 ふた裏には岩から飛び出たウサギが金蒔絵で描かれ、
 秋の月夜の中にもある生命の奥行きを感じさせます。
 また、「つき」と「うさぎ」の相性の良さもこの茶器
 の趣きに幅を加えています。

中と底は黒無地。外側の溜塗りの質感は、
マットなつやで上げられるように細心の
注意をしています。また、月の銀もツヤ
を上げすぎないよう配慮しており、いぶ
し銀の仕上げに・・・。
全体図 ふた裏のうさぎ。目の部分には青貝が。

■木地について
 ボディーは基本的に面茶器の形状で、溜塗りです。
 側面下部には、ろくろ筋が施してあり景色に変化を
 持たせ、モダンな印象があります。

側面の黒蒔絵秋草のアップ。
ベースは溜塗りの木地です。
ふた裏のアップ。
肉持ちのある「つけ描き」で描かれています。

バックナンバーはこちらヨ。
Vol,1 ■花兎マキエ/独楽筋中次・筋中次

Vol,2 ■竹に雀高中次
Vol,3 ■楓に流水蒔絵香合

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